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第3回シロアリ駆除雑学講座

皆さんこんにちは!

JAST株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~歴史~

今回は、シロアリ被害の歴史、日本におけるシロアリ対策の発展、防蟻技術の進化について深く掘り下げて解説します♪

 

シロアリは、木造住宅に深刻な被害をもたらす害虫として知られ、日本では古くからその対策が重視されてきました。シロアリ対策工事は、住宅の耐久性を維持するための重要な施工であり、時代とともに防蟻技術が進化してきました。


1. シロアリ被害の歴史:日本の住宅との長い戦い

① シロアリの生態と日本における分布

シロアリは世界中に生息しており、日本では主に以下の3種類が住宅被害の原因となります。

  1. ヤマトシロアリ(全国に分布)

    • 湿気の多い木材を好み、主に床下や湿った木材を食害する。
    • 地中から侵入し、ゆっくりと被害を拡大させる。
  2. イエシロアリ(関東以南の温暖地域に分布)

    • 加害速度が速く、大規模な被害を引き起こす
    • 乾燥した木材にも被害を及ぼし、建物全体を侵食することもある

 

  1. アメリカカンザイシロアリ(主に本州、四国、九州、沖縄に分布)
    • 他のシロアリとは異なり、土壌に巣を作らず、乾燥した木材の中に巣(コロニー)を形成する。
    • 建物内部の木材や家具に直接巣を作り、内部を食害するため、建築物に大きな損傷を与える。
    • 加害スピードは遅く、木材の表面は食べないため外見からは被害に気づきにくく、知らないうちに被害が拡大する恐れがあります。

これらのシロアリは、日本の気候(高温多湿)に適応しており、古くから木造建築に被害をもたらしてきました


② 古代~中世:木造建築とシロアリ対策の始まり

日本の住宅は、奈良時代(8世紀)から木造建築が主流であり、シロアリ被害は当時から発生していたと考えられます。しかし、この時代の建築物は寺社仏閣のような大規模建築が中心であり、一般住宅の耐久性にはあまり関心が持たれていませんでした。

  • 寺社建築の防蟻対策
    • 礎石建築(地面に直接木材を接触させない)
    • ヒノキの使用(ヒノキはシロアリに比較的強い)
    • 湿気対策としての高床式建築

しかし、一般住宅ではシロアリ被害が頻繁に発生していたと考えられます。


③ 江戸時代:防蟻技術の発展

江戸時代(17~19世紀)になると、木造の長屋や武家屋敷が増え、シロアリ被害が住宅問題として認識されるようになりました。この時代に取られた対策には以下のようなものがあります。

  • 焼き土台の使用:基礎部分の木材を火であぶって表面を炭化させ、防蟻性を高める。
  • 塩や灰の利用木材の周囲に塩や木灰をまくことで、シロアリを寄せ付けないようにする
  • 水はけの改善:家の周囲に溝を掘り、湿気を逃がしてシロアリの発生を防ぐ。

これらの方法は自然由来の対策であり、化学薬剤を用いた防蟻技術が登場するのは近代以降になります。


2. 近代のシロアリ対策(明治~昭和)

① 明治時代:西洋建築の導入と防蟻技術の発展

明治時代(1868~1912年)になると、西洋の建築技術が導入されました。しかし、洋風建築でも木材が多く使用されたため、シロアリ被害は依然として深刻な問題でした

  • 防蟻薬剤の開発

    • この時代に、クレオソート(木材防腐剤)が使われるようになる。
    • 主に鉄道の枕木や電柱の防腐処理として利用されたが、住宅建築にも応用された。
  • コンクリート基礎の採用

    • 木造住宅の基礎部分にコンクリートを用いることで、シロアリの侵入を防ぐ試みが始まる。

② 昭和時代:化学薬剤による本格的な防蟻工事の普及

戦後の復興期(1950年代~)には、住宅建設の需要が急増し、それに伴いシロアリ被害も増加しました。このため、昭和時代には化学薬剤を使用した防蟻対策が本格的に普及しました。

  • 有機塩素系防蟻剤(DDTなど)の使用(1950年代)

    • 高い防蟻効果を持つが、環境への影響が問題視され、後に使用禁止
  • クロルデン系防蟻剤の導入(1960~70年代)

    • 効果が長持ちし、コストも安価だったが、人体や環境への悪影響が指摘され、1990年代に禁止
  • ベイト工法の開発(1980年代)

    • シロアリを直接駆除するのではなく、毒餌(ベイト)を利用して巣全体を壊滅させる方法が登場。

この時期に、防蟻工事が住宅建築の標準工事として組み込まれるようになり、一般家庭でも防蟻処理が行われるようになりました


3. 現代のシロアリ対策(平成~令和)

① 環境に優しい防蟻技術の進化

近年では、人体や環境に配慮した防蟻技術が求められるようになり、新たな対策が登場しています。

  • ホウ酸系防蟻剤(安全性が高く、長期間効果が持続)
  • 物理的防蟻シート(シロアリエンキリテープ)(薬剤を使わずシロアリの侵入を防ぐ)
  • 自然由来の防蟻材(ヒバ油・ヒノキ精油)(天然成分による防蟻効果)
  • ベイト材(トレロナATBSなど)

4. まとめ:シロアリ対策工事の歴史と未来

シロアリ対策工事の歴史は、日本の木造住宅を守るための技術の進化の歴史でもあります。

  1. 古代~江戸時代:自然素材を活用した防蟻対策(礎石、焼き土台、塩・灰)。
  2. 明治~昭和:防蟻薬剤(クレオソート、DDT、クロルデン系)の導入。
  3. 平成~令和:環境に優しい防蟻技術(ホウ酸、防蟻シート、ベイト材)の発展。

これからのシロアリ対策は、環境負荷を抑えながら、より持続可能な防蟻技術を開発することが求められるでしょう。シロアリ対策工事は、今後も住宅の安全性を確保するために欠かせない存在であり続けます。

 

 

新築ホウ酸処理

東京都練馬区・板橋区 神奈川県横浜市で新築住宅の全構造材処理を施工しました。

第2回シロアリ駆除雑学講座

皆さんこんにちは!

JAST株式会社、更新担当の中西です。

 

シリーズ2: シロアリ被害の見分け方

 

 

今回は、シロアリ被害を早期に発見するためのポイントを詳しく解説します。

家を守る第一歩は、シロアリの存在をいち早く見つけることです。

 


1. 被害のサインをチェック!

 

 

シロアリ被害は一見わかりにくいですが、家の中にいくつかのサインが現れることがあります。

以下のポイントをチェックしてみましょう。

 

① 床がフカフカする

 

  • 違和感を感じる場所: 床を歩いたとき、特定の箇所でフカフカとした感触がある場合、シロアリが木材を食べて内部が空洞化している可能性があります。

 

  • 柱を叩いて確認: 柱を軽く叩くと「空洞音」がする場合も、シロアリの仕業かもしれません。

 

② 木材に筋状の跡がある

 

  • 筋状の模様: シロアリが木材を食べた後には、内部に細かい筋状の跡が残ります。特に、家具や床下の木材に注意が必要です。

 

③ 羽アリを見かけた

 

  • 時期に注目: 春や初夏にかけて、羽アリを室内や家の周囲で見かけたら要注意。羽アリはシロアリの巣の一部が新しい住処を探すために飛び立ったものです。

 

  • アリとの違い: 羽アリと普通のアリを見分けるには、羽の形状や体の色を見ることがポイントです。シロアリの羽は左右が同じ大きさですが、普通のアリは前の羽が大きい特徴があります。

 


2. なぜ早期発見が大切なの?

 

 

シロアリ被害は進行が早く、発見が遅れると家全体に大きな影響を及ぼすことがあります。

以下の理由から、早期発見が重要です:

 

  • 修復費用の削減: シロアリ被害が進行してからでは修理費用が高額になることも。被害が広がる前に対処することでコストを抑えられます。

 

  • 家の耐久性を維持: シロアリによって家の柱や梁が弱くなると、耐震性に影響が出ることがあります。早めの対応で構造を守りましょう。

 

  • 再発防止: 早期発見・駆除を行うことで、再発を防ぐための予防策も講じやすくなります。

 


3. シロアリ被害が疑われたらどうする?

 

 

もし上記のサインを発見したら、自己判断だけでなくプロに相談することをおすすめします。

専門業者による調査は、被害の範囲や種類を正確に把握できるため、適切な対応が可能になります。

 

  • 無料調査を活用: 多くのシロアリ駆除業者では無料の現地調査を提供しています。まずは気軽に問い合わせてみましょう。

 

  • 被害箇所の記録: 発見した箇所を写真に撮るなどして記録しておくと、業者との打ち合わせがスムーズです。

 


次回予告!

 

 

次回は「シリーズ3: シロアリ駆除の方法と流れ」をお届けします!

シロアリ駆除がどのように進められるのか、実際の作業内容をわかりやすく解説します。

家を守るための具体的な対策を知りたい方は、ぜひチェックしてくださいね!

 

 

 

以上、第2回シロアリ駆除雑学講座でした!

次回の第3回もお楽しみに!

 

 

 

第1回シロアリ駆除雑学講座

 

皆さんこんにちは!

JAST株式会社、更新担当の中西です。

 

いよいよ寒くなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?

風邪をひかないよう、防寒対策を徹底していきましょう!

さて、本日からシリーズ更新が始まります!

 

 

JAST株式会社監修!
シロアリ駆除・予防雑学講座!

 

 

シロアリ駆除に関する豆知識を毎回少しずつお届けしたいと思います。

記念すべき第1回目のテーマは!

 

 

シリーズ1: シロアリ駆除ってどんなサービス?

 

「シロアリ駆除」という言葉を耳にしたことがあっても、具体的に何をするサービスなのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?

今回は、シロアリ駆除の基本について分かりやすくお話しします!

 


1. シロアリってどんな害虫?

 

 

シロアリは木材を主食とする害虫で、私たちの家に大きな被害をもたらします。

特に床下や壁の内部、見えにくい場所で活動するため、気づかないうちに家の構造が危険な状態になっていることも…。

以下の特徴がシロアリの厄介なポイントです:

 

  • 見えにくい場所で活動:床下や壁の中など、目に見えないところで木材を食害します。

 

  • 湿気を好む:特に湿気の多い場所に発生しやすく、湿度の高い地域や梅雨時期は要注意。

 

  • 家全体に影響:柱や梁が弱くなると家の耐震性が低下する可能性があります。

 


2. シロアリ駆除とは何をするの?

 

 

シロアリ駆除は、発生したシロアリを駆除するだけでなく、再発を防ぐための予防対策も含まれるサービスです。

以下の2つの主要な対応方法があります:

 

  • 予防
    新築時や定期点検の際に行う、これからのシロアリ発生を防ぐ対策です。薬剤の塗布やバリア工法などが用いられます。

 

  • 発生駆除
    すでにシロアリが発生している場合に行う駆除作業です。特殊な薬剤やベイト(毒餌)を使用して巣ごと駆除します。

 


3. シロアリ駆除・予防が必要な場面

 

 

シロアリ駆除は、以下のようなタイミングで利用されることが多いです:

 

  • 新築時の予防対策
    家を建てるときに予防処置を行うことで、将来的なシロアリの被害を防ぎます。

 

  • 中古住宅購入後の点検
    購入した住宅が以前シロアリ被害を受けていたかどうか、また現在の状態を確認するための点検が重要です。

 

  • 床下や壁の傷みが見つかったとき
    例えば、床を歩いたときにフカフカしていたり、壁に空洞音がする場合はシロアリ被害の可能性があります。

 


4. シロアリ駆除・予防のメリット

 

 

シロアリ駆除を行うことで、以下のようなメリットがあります:

 

  • 家の寿命が延びる
    シロアリ被害を未然に防ぐことで、家の構造を長く保てます。

 

  • 安心して暮らせる
    シロアリの心配がなくなることで、家族全員が安心して過ごせます。

 

  • 資産価値の維持
    シロアリ被害がない家は資産価値が高く、将来的な売却時にも有利です。

 


次回予告!

 

次回は「シリーズ2: シロアリ被害の見分け方」をお届けします。

シロアリ被害を早期に発見するためのポイントを、分かりやすく解説します!

以上、第1回シロアリ駆除雑学講座でした!

次回の第2回もお楽しみに!

 

 

 

 

防腐防蟻処理

埼玉県加須市・神奈川県横浜市都筑区・東京都世田谷区にて新築住宅のホウ酸処理を施工しました

防腐防蟻処理

神奈川県横浜市磯子区・東京都東村山市にて新築住宅のホウ酸処理を施工しました。

防腐防蟻処理

神奈川県横浜市都筑区にて新築住宅のホウ酸処理を施工しました

地盤調査

東京都西東京市にて地盤調査を実施しました。

定期検査

埼玉県川越市にて床下の定期検査を実施しました。

防腐防蟻処理

神奈川県藤沢市にて新築住宅のホウ酸処理を施工しました。