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皆さんこんにちは!
JAST株式会社、更新担当の中西です。
目次
今回は「シロアリ対策工事の未来」について一般的な市場での動向を基に考えていきます。
住まいの劣化を防ぎ、資産価値を守るこの仕事も、時代の変化とともに大きく進化し始めています。特に環境配慮・IoT導入・働き方改革といったテーマが、シロアリ業界にも波及してきています。
では、これからのシロアリ対策はどう変わっていくのでしょうか?
近年、IoTセンサーやクラウド技術を活用した「見える化」の波が、住宅メンテナンス業界にも広がっています。
床下湿度・温度センサーによる異常検知
スマートベイトシステム:シロアリの侵入を検知・通知
これにより、定期点検不要・非接触型のモニタリング管理が可能になり、住宅管理の形が大きく変わろうとしています。
これまでも「低臭・低毒性」への移行が進んできましたが、これからは合成殺虫材を使わない施工も本格化していくと考えられています。
ホウ酸処理:天然鉱物由来で再処理不要、耐久性20年以上
加圧注入木材(ホウ酸・ACQ等)
物理バリア工法(防蟻シートや金属メッシュ、ホウ酸入りシーリング等)
特に小さな子どもやペットのいる家庭、自然素材住宅では、こうした選択肢が増えていくことが期待されています。
高齢化が進む中で、職人の確保と育成も大きな課題です。
VRを使った床下作業のシミュレーション研修
動画・クラウドを活用した技術継承
コンパクト機材と一人作業対応の工法開発
加えて、働きやすさを意識した作業環境の快適化(送風装備、床下カメラ、姿勢サポーターなど)も進んでいます。
従来は「被害が出てから対処」だったシロアリ対策も、これからは「建築時から予防的に導入」する時代へ。
新築時にホウ酸・防蟻材処理を標準化
住宅診断士(ホームインスペクター)との連携
不動産売買時の床下診断による価値向上
これにより、シロアリ対策が「安心のある家=高評価住宅」として、市場価値に反映されるようになっていきます。
シロアリ工事は、単なる「駆除」から、「住まいの持続可能性と安心を支えるインフラ」へと進化を遂げようとしています。
今後は、デジタル・自然素材・働き方改革・住宅資産価値の維持といった、多角的な視点からこの仕事が見直されていくでしょう。
目には見えないけれど、確かに家を支える。
それが、これからのシロアリ対策工事です。
次回もお楽しみに!