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皆さんこんにちは!
JAST株式会社、更新担当の中西です。
今回は「シロアリ対策工事の環境」について一般的な市場での動向をお届けします。
見えないところで建物を蝕むシロアリ——そんな住まいの大敵と日々向き合っているのが、シロアリ対策工事の現場スタッフたちです。
では実際、どんな環境でどんな作業をしているのか?意外と知られていない現場の裏側と、課題・安全面・働き方まで掘り下げてみましょう。
シロアリの多くはヤマトシロアリやイエシロアリと呼ばれる種類で、床下の木材や柱、基礎周辺を食害します。
そのため、調査・工事ともに狭く、暗く、湿気の多い床下空間が主な現場になります。
地面からの湿気・温度変化が激しい
高さ30〜50cm程度の狭い空間を匍匐前進で移動
木屑やカビ、ダニ、ホコリとの闘い
これらの厳しい環境下で、安全かつ的確に処置をするためには、専門知識と経験に加え、現場での体力・判断力も不可欠です。
従来のシロアリ防除は、「薬剤をたっぷり撒く」のが一般的でした。しかし現在は人体やペット、環境への配慮が強く求められる時代です。
ピレスロイド系(昆虫だけに効く、哺乳類には低毒)
ネオニコチノイド系(神経系に作用する低濃度薬剤)
フィプロニル系(伝播効果によって巣ごと駆除が可能)
さらに、無臭タイプや低VOC(揮発性有機化合物)処方の薬剤も増えており、作業者の安全・住民の健康を考慮した成分選定が不可欠です。
シロアリ対策工事は、大きく分けて以下のようなステップで進みます。
現地調査(目視、床下点検、タッピング検査)
被害部の特定と写真記録
穿孔処理(必要箇所に穴を開け薬剤を注入)
土壌処理・木部処理(床下全面への散布)
ベイト工法の設置(建物周囲への設置型駆除装置)
作業には薬剤知識、構造知識、施工技術だけでなく、住民への説明力・安心感を与える対応力も重要になります。
シロアリ工事の作業環境は、室内に見えて実は外気温の影響を大きく受ける場所です。
夏:湿気がこもりやすく、床下温度は40℃以上になることも
冬:通気が良すぎて、足元が冷え切る環境
通年:暗所作業のため照明や空気循環の工夫が必要
そのため、作業スタッフは季節に合わせた作業服・安全靴・マスク・換気機器などを駆使して現場に対応しています。
近年は、建物の維持管理の一環としてだけでなく、**“住環境の安心と持続可能性”**を支える視点から、シロアリ対策も見直されています。
自治体の空き家対策事業と連携した施工
自然素材住宅に合わせた「無薬剤処理」提案
地域密着型のアフターサービス体制
こうした変化の中で、信頼できる施工会社選びがより重要になってきています。
シロアリ対策工事は、家の表からは見えないところで、暮らしを守る非常に重要な仕事です。
過酷な環境と高度な判断力が求められる現場ですが、そこで働く人々は**“家を守る医者”のような存在**です。
次回は、この仕事が今後どのように進化していくのか、「シロアリ対策工事の未来」をテーマにお話しします!
次回もお楽しみに!
皆さんこんにちは!
JAST株式会社、更新担当の中西です。
本日は第8回シロアリ対策雑学講座!
~最新防蟻技術の比較と選び方~
最近、防蟻技術は進化が著しく、低臭性薬剤や無薬剤工法など多彩な選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを押さえて、建物やご予算に最適な工法を選びましょう。
特徴
従来薬剤に比べて揮発性成分を抑え、施工後の臭気を大幅に軽減
人やペットへの安全性向上
メリット
施工直後から居住可能
臭いに敏感な方がいる家庭に最適
デメリット
一部製品は従来薬剤よりコストが高め
長期間の効果についてはメーカーごとに差があるため要確認
おすすめポイント
臭い対策を最重視する場合に選択
特徴
天然素材のホウ酸を主成分とし、薬剤を用いない防蟻法
木材内部にホウ酸を浸透させ、長期間効果を発揮
メリット
無臭・無揮発で人体・環境に優しい
再処理不要(ただし水濡れ時は要再処理)
デメリット
施工前の木材乾燥が必須で、工期が長くなる
ホウ酸が流出しないよう、水濡れ対策が重要
おすすめポイント
新築時や木材交換時の下地処理として最適
小さなお子さまやアレルギー体質の方がいる家庭におすすめ
特徴
シロアリの好む餌に毒性成分を混ぜ、コロニーごと駆除
建物外周に設置するため、建物内部への薬剤散布を最小化
メリット
薬剤使用量が少なく、環境負荷を低減
定期的な点検で効果をモニタリング可能
デメリット
点検・交換が3~6か月ごとに必要
コロニーが大きい場合は効果が出るまで時間がかかる
おすすめポイント
床下や壁内への薬剤散布に抵抗がある場合に選択
定期管理が可能なマンションや集合住宅向き
特徴
ステンレスメッシュや高耐久シートを基礎周りに設置
物理的にシロアリの侵入をブロック
メリット
半永久的に効果持続(施工不良や地震でのズレ要点検)
薬剤不使用でメンテナンス頻度が低い
デメリット
施工コストが高め
地盤沈下や建物の動きで隙間が生じるリスクあり
おすすめポイント
長期的にメンテナンスコストを抑えたい場合
高耐久な防蟻を求める公共施設や大型商業施設に最適
工法 | コスト感 | メンテ頻度 | 向いているケース |
---|---|---|---|
低臭性薬剤処理 | 中〜高 | 5年ごと再処理 | リフォーム・ペット/小児のいる住宅 |
ホウ酸系無薬剤工法 | 高 | 基本不要(水濡れ時再処理) | 新築・アレルギー対応 |
ベイト工法 | 中 | 3〜6か月点検 | 集合住宅・環境配慮重視 |
物理的シート・メッシュ工法 | 高 | 5年ごと点検 | 公共施設・長期維持が必要な大型建物 |
用途や環境、予算に応じて、上記を組み合わせたハイブリッド対策もおすすめです。
第4回は「シロアリ被害事例と補修工事の流れ」をお届け!
実際の施工現場写真とともに、被害箇所の補修手順をステップごとに解説します。お楽しみに!
JAST株式会社では、防蟻施工スタッフを募集中です!
経験不問、研修制度充実。チームワークを大切にできる方を歓迎します。
皆さまのご応募をお待ちしております!
皆さんこんにちは!
JAST株式会社、更新担当の中西です。
本日は第2回シロアリ対策雑学講座!
~被害発見からの対処方法と今すぐできる予防策~
前回は「メンテナンスと目安」を詳しく解説しました。今回は、実際にシロアリ被害を見つけたときの対処ステップと、日常でできる簡単予防策をご紹介します。
現状把握
床下や天井裏を目視確認し、被害範囲を特定
食害跡(木くずや蟻道)の有無を確認
応急処置
被害箇所周辺の通気を良くし、湿気を抑制
ホウ酸系スプレーで見える範囲に直接処理
専門業者への相談
早期発見ほど被害拡大を防げるため、迅速にプロに依頼
現場調査のうえ、薬剤処理・ベイト工法など最適プランを提案
※自己判断で深追いせず、広範囲に被害が及ぶ前に必ず業者点検を!
床下換気口の管理
物を置かず、換気口を塞がない
定期的に枠まわりを掃き掃除して通気を確保
水回りのチェック
キッチンや浴室下の配管まわりに水漏れがないか点検
配管周辺の床材に湿気がたまらないよう、こまめに乾拭き
木材の保管場所に注意
家の周囲に薪や廃材を放置しない
庭に積む場合は建物から1.5m以上離す
植栽の剪定
根が家屋に接触しないよう剪定
地面に直接触れる枝は切り戻し、シロアリの侵入経路を断つ
チェック項目 | 頻度 | ポイント |
---|---|---|
床下換気口の通気状況 | 月1回 | 換気口の枠まわりにゴミがないか |
水漏れ・湿気の有無 | 月1回 | 床材・配管周辺の湿り気を確認 |
木部の外観(ひび割れ等) | 半年に1回 | 外壁下部やデッキの木材を点検 |
植栽と建物の距離 | 半年に1回 | 枝や木材が建物に接触していないか |
第3回は「最新防蟻技術の比較と選び方」をお届けします。新登場の低臭性薬剤や無薬剤工法など、それぞれのメリット・デメリットを徹底比較!お楽しみに。
JAST株式会社では、防蟻施工スタッフを募集中です!
経験不問、研修制度充実。チームワークを大切にできる方を歓迎します。
皆さんこんにちは!
JAST株式会社、更新担当の中西です。
さて今回は
~メンテナンスと目安~
今回は、シロアリ対策工事後のメンテナンス方法とその目安、特徴について詳しく解説します♪
シロアリ対策工事を実施した後も 「これで安心!」とはいかず、定期的なメンテナンスが必要 です。シロアリは再発しやすく、環境によっては防蟻処理をしていても侵入してくることがあります。
シロアリ対策工事を行った後も 環境の変化や経年劣化によってシロアリが再侵入するリスク があります。メンテナンスを怠ると、以下のようなリスクが高まります。
✅ 薬剤の効果が薄れる
多くの防蟻薬剤の効果は 3~5年程度 で薄れるため、定期的な再処理が必要です。
✅ 床下の湿気が増えることでシロアリの温床に
床下の湿気が高まると、シロアリが活動しやすくなり、被害が拡大する可能性があります。
✅ 木材や構造の劣化により新たな侵入経路ができる
建物の経年劣化によって、木材の隙間やひび割れが発生し、シロアリの侵入を許してしまうことがあります。
✅ 周辺環境の変化による影響
近隣で古い家が解体されたり、新築工事が行われたりすると、シロアリが移動してくるケースもあります。
こうしたリスクを防ぐために、定期的なメンテナンスと点検が重要 になります。
シロアリ対策工事後のメンテナンスは、工事の種類によって異なります。それぞれの工法ごとのメンテナンスの目安と特徴を解説します。
✅ 推奨されるメンテナンス方法
✅ 推奨されるメンテナンス方法
✅ 推奨されるメンテナンス方法
対策方法 | メンテナンス頻度 | 主な注意点 |
---|---|---|
薬剤処理 | 5年ごとに再処理 | 薬剤の劣化に注意 |
ホウ酸処理 | 基本不要(ただし水濡れ時は再処理) | 水漏れ・湿気対策が必須 |
物理的防蟻処理 | 5年ごとに点検 | 施工部分のズレや破損に注意 |
ベイト工法 | 3~6か月ごとに点検・交換 | 定期的に監視しないと効果が薄れる |
シロアリ対策工事をした後も 定期的なメンテナンスと点検を怠らないことが、長期間の防蟻効果を維持するポイント です。適切なメンテナンスを行い、大切な住まいをシロアリ被害から守りましょう!
皆さんこんにちは!
JAST株式会社、更新担当の中西です。
さて今回は
~耐久性~
今回は、シロアリ対策工事後の耐久性について詳しく解説し、長期間にわたって効果を持続させるためのポイントを紹介します♪
シロアリ対策工事は、住宅の耐久性を維持するために欠かせない重要な施工ですが、施工後にどれくらい効果が持続するのか気になる方も多いでしょう。
シロアリ対策工事には主に 「薬剤処理」 と 「物理的防蟻処理」 の2種類があり、それぞれ耐久性が異なります。
薬剤を使用してシロアリを駆除・予防する方法です。使用する薬剤の種類によって効果の持続期間が変わります。
▶ 耐久性のポイント
薬剤を使わず、シロアリの侵入を防ぐ方法です。
▶ 耐久性のポイント
シロアリ対策工事後の耐久性を保つためには、適切なメンテナンスが不可欠です。
多くの薬剤は 5年程度 で効果が薄れるため、専門業者による再処理が必要です。特に木部への処理は劣化しやすいので注意が必要です。
シロアリの被害は 発見が遅れると被害が拡大 するため、年に1回の定期点検をおすすめします。
✅ 点検時にチェックすべきポイント
シロアリは湿気の多い環境を好むため、以下の対策が有効です。
木材に浸透する 防蟻塗料 を使用することで、長期間シロアリの侵入を防げます。特に新築時やリフォーム時に取り入れると効果的です。
物理的防蟻処理だけでは不安な場合、ベイト工法(毒餌を使った駆除方法) を定期的に設置することで、予防効果を高められます。
檜(ヒノキ)、ヒバ、ケヤキ、栗などは シロアリに強い木材 とされており、リフォーム時に取り入れることで耐久性を向上させることができます。
シロアリ対策工事をしたからといって 100%安心できるわけではなく、定期的な点検とメンテナンスが重要 です。適切な管理を行い、大切な住まいを長持ちさせましょう!
皆さんこんにちは!
JAST株式会社、更新担当の中西です。
さて今回は
~予防~
今回は、シロアリの予防方法について、基礎知識から最新の防蟻技術まで深く掘り下げて解説します♪
シロアリは、木造住宅の大敵として知られています。毎年、日本国内では数十万件のシロアリ被害が報告され、修繕費用は数千億円規模に達するとも言われています。シロアリ被害を受けると、住宅の基礎や柱が食害され、最悪の場合、建物が倒壊する危険性もあります。
しかし、シロアリの被害は事前に予防することが可能です。適切な対策を講じることで、住宅の耐久性を保ち、長く安心して住むことができます。
日本で特に被害を引き起こすのは、以下の3種類のシロアリです。
ヤマトシロアリ(全国に分布)
イエシロアリ(関東以南の温暖地域に分布)
予防のポイント:どのシロアリが脅威となるのかを知り、それに応じた対策を講じることが重要。
シロアリは、湿気・暗闇・木材を好みます。これらの条件を取り除くことで、被害リスクを大幅に下げることができます。
シロアリは、わずか1mmの隙間からでも侵入するため、物理的なバリアを作ることが重要です。
✅ 床下の湿気対策(換気・防湿シート)
✅ 家の周りの木材や不要な木片を撤去
✅防蟻コーキング・ 防蟻シート・シロアリエンキリテープの設置
✅ ホウ酸処理された木材の活用
✅ 定期的な専門業者による点検
シロアリは、一度侵入すると被害が拡大し、修繕には多額の費用がかかります。しかし、適切な予防策を講じることで、被害を未然に防ぐことが可能です。
「シロアリ予防=住宅の寿命を延ばす」ことに直結するため、長く快適に暮らすためにも、しっかりとした対策を講じましょう!
皆さんこんにちは!
JAST株式会社、更新担当の中西です。
さて今回は
~歴史~
今回は、シロアリ被害の歴史、日本におけるシロアリ対策の発展、防蟻技術の進化について深く掘り下げて解説します♪
シロアリは、木造住宅に深刻な被害をもたらす害虫として知られ、日本では古くからその対策が重視されてきました。シロアリ対策工事は、住宅の耐久性を維持するための重要な施工であり、時代とともに防蟻技術が進化してきました。
シロアリは世界中に生息しており、日本では主に以下の3種類が住宅被害の原因となります。
ヤマトシロアリ(全国に分布)
イエシロアリ(関東以南の温暖地域に分布)
これらのシロアリは、日本の気候(高温多湿)に適応しており、古くから木造建築に被害をもたらしてきました。
日本の住宅は、奈良時代(8世紀)から木造建築が主流であり、シロアリ被害は当時から発生していたと考えられます。しかし、この時代の建築物は寺社仏閣のような大規模建築が中心であり、一般住宅の耐久性にはあまり関心が持たれていませんでした。
しかし、一般住宅ではシロアリ被害が頻繁に発生していたと考えられます。
江戸時代(17~19世紀)になると、木造の長屋や武家屋敷が増え、シロアリ被害が住宅問題として認識されるようになりました。この時代に取られた対策には以下のようなものがあります。
これらの方法は自然由来の対策であり、化学薬剤を用いた防蟻技術が登場するのは近代以降になります。
明治時代(1868~1912年)になると、西洋の建築技術が導入されました。しかし、洋風建築でも木材が多く使用されたため、シロアリ被害は依然として深刻な問題でした。
防蟻薬剤の開発
コンクリート基礎の採用
戦後の復興期(1950年代~)には、住宅建設の需要が急増し、それに伴いシロアリ被害も増加しました。このため、昭和時代には化学薬剤を使用した防蟻対策が本格的に普及しました。
有機塩素系防蟻剤(DDTなど)の使用(1950年代)
クロルデン系防蟻剤の導入(1960~70年代)
ベイト工法の開発(1980年代)
この時期に、防蟻工事が住宅建築の標準工事として組み込まれるようになり、一般家庭でも防蟻処理が行われるようになりました。
近年では、人体や環境に配慮した防蟻技術が求められるようになり、新たな対策が登場しています。
シロアリ対策工事の歴史は、日本の木造住宅を守るための技術の進化の歴史でもあります。
これからのシロアリ対策は、環境負荷を抑えながら、より持続可能な防蟻技術を開発することが求められるでしょう。シロアリ対策工事は、今後も住宅の安全性を確保するために欠かせない存在であり続けます。
皆さんこんにちは!
JAST株式会社、更新担当の中西です。
今回は、シロアリ被害を早期に発見するためのポイントを詳しく解説します。
家を守る第一歩は、シロアリの存在をいち早く見つけることです。
シロアリ被害は一見わかりにくいですが、家の中にいくつかのサインが現れることがあります。
以下のポイントをチェックしてみましょう。
シロアリ被害は進行が早く、発見が遅れると家全体に大きな影響を及ぼすことがあります。
以下の理由から、早期発見が重要です:
もし上記のサインを発見したら、自己判断だけでなくプロに相談することをおすすめします。
専門業者による調査は、被害の範囲や種類を正確に把握できるため、適切な対応が可能になります。
次回は「シリーズ3: シロアリ駆除の方法と流れ」をお届けします!
シロアリ駆除がどのように進められるのか、実際の作業内容をわかりやすく解説します。
家を守るための具体的な対策を知りたい方は、ぜひチェックしてくださいね!
以上、第2回シロアリ駆除雑学講座でした!
次回の第3回もお楽しみに!