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皆さんこんにちは!
JAST株式会社、更新担当の中西です。
~多様化~
地震、台風、豪雨、停電、そして災害に伴う社会インフラの機能不全――
こうした非常時に、人命と経済を支える最後の砦が「非常用発電機」です。
かつては大型の病院やビルにだけ備えられていた非常用発電機ですが、近年ではその用途、種類、技術、導入形態が大きく進化し、「多様化」が急速に進んでいます。
非常用発電機における多様化の実態を以下の観点から深く掘り下げて解説します。
目次
従来、非常用発電機は主に病院、官公庁、高層ビルなどに設置されるものでした。しかし、近年は以下のように導入先が多様化しています。
【福祉施設・高齢者住宅】→ ライフライン確保が生命線
【データセンター】→ サーバー停止による莫大な損失防止
【小中学校・避難所】→ 地域の防災拠点として機能強化
【商業施設・コンビニ】→ 被災地での物流・買い物支援を担う
【農業施設・畜産業】→ 畜舎の空調や冷蔵保存の確保
このように、**非常用発電機の設置は特別なインフラではなく、地域のレジリエンスを支える「標準装備」**となりつつあるのです。
かつて非常用発電機といえばディーゼル式が主流でしたが、近年は多様な燃料方式が登場しています。
種類 | 特徴 |
---|---|
ディーゼル式 | 短時間起動・安定出力・大型施設向け |
ガス式(都市ガス・LPガス) | クリーン・メンテ容易・中小施設向け |
バイオディーゼル・再生可能燃料 | 環境配慮型・SDGs対応 |
ハイブリッド型(太陽光+蓄電池+発電機) | 複合利用・エネルギー自立型システム |
災害時に燃料の確保が困難になる可能性を見据え、複数の燃料方式を併用した冗長化システムを構築する動きも強まっています。
発電機の出力にも、多様化の波が押し寄せています。
【小型ポータブルタイプ】→ 家庭・キャンプ・移動型避難所向け(1kVA〜3kVA)
【中型固定タイプ】→ 商業施設や小規模工場向け(10kVA〜100kVA)
【大型・高出力型】→ 病院・行政庁舎・データセンター向け(数百kVA〜MW級)
出力の適正化により、「大は小を兼ねる」から「必要な分だけ、確実に備える」という考え方へとシフトしています。
発電機は「回ればOK」な装置ではありません。近年は**制御・通信技術の進化により“スマート化”**が進んでいます。
遠隔監視システムにより発電機の稼働状況・燃料残量をリアルタイムで確認
IoT連携で気象警報と連動した自動起動システム
モバイルアプリで離れた場所から起動・停止制御
クラウドを通じた予防保守・自動点検通知
これにより、「いざというときに動かない」という最大のリスクを低減できるようになりました。
非常用発電機は今や「災害時の備え」にとどまりません。
近年では、平時から環境に配慮し、地域と共存するエネルギー装置としての役割が求められています。
【太陽光+蓄電池+発電機】の三位一体モデル
避難所や自治体庁舎に設置し、平時はEV充電などに活用
使用燃料のカーボンニュートラル化(合成燃料・水素対応型)
つまり、非常用発電機は「災害時の保険」から「地域にとっての日常的エネルギー資産」へと進化しているのです。
非常用発電機の多様化は、単なる機種や出力の選択肢が広がったという話ではありません。
それは、「どこで」「誰が」「何のために」電力を確保するのかという社会的ニーズの変化に、技術と制度が柔軟に応じた結果です。
災害大国・日本における必須のインフラ
多様化によって広がるアクセスと導入のチャンス
エネルギーの分散と自治を実現する未来志向の装置
それこそが、非常用発電機の“今”であり、“これから”なのです。
非常用発電機の点検は、
始動確認のみ(無負荷試験)だけでは不十分です!
・機関内のカーボン(煤)の堆積が確認できない。
・継続利用で実用に耐えられる発電能力があるか確認できない。
・十分な冷却能力があるか確認できない。
など、いざという時に実は使えない事態が考えられます。
JAST株式会社の模擬負荷試験点検では、負荷試験装置により、あえて負荷をかけ、性能確認と未燃焼燃料やカーボンの除去を一緒に行いますので、非常時に、しっかり作動するから安心です。
負荷試験点検料金
1台56000円(税別)から
1施設に複数台ある場合は割引いたします。
(作業内容)
・発電機の試運転(バッテリー、エンジンオイル、クーラント、ファンベルト等の点検)
・負荷試験機によるカーボン排出と30%以上の負荷試験点検
・消防署提出用の30%出力確認データ表の作成
次回もお楽しみに!