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皆さんこんにちは!
JAST株式会社、更新担当の中西です。
~停電に“強い施設”をつくる~
停電はいつ来るか分からない——だからこそ、非常用発電機は“最後の保険”です。
ここでは初めて導入・更新を検討する方向けに、容量選定→燃料→設置→電気連系→点検まで、失敗しにくい進め方をひとまとめにしました。📝
目次
命に関わる負荷:非常照明、消防・排煙、医療機器、通信コア 等
事業継続負荷:サーバ/ネットワーク、冷凍・冷蔵、POS、セキュリティ 等
後回し可:一般照明一部、コンセント一部、快適負荷(空調の一部 など)
👉 負荷を**Tier(優先度)**で色分けすると、後の設計・運用がスムーズに。🎨
始動電流/一時的kVA:モーター・ポンプ・チラーは立上げの一瞬が最大負荷。
UPSとの相性:オンラインUPSは高調波/突入に注意。メーカー適合表で確認。
余裕率:将来増設や夏/冬ピークを見込み、20〜30%のヘッドルームを。
同時始動を避ける:順次立上げ(シーケンス)で小容量でも安定に。⏱️
ディーゼル:起動が速く、高出力・高信頼。燃料保管・防災対策が必須。
ガス(都市ガス/LPG):クリーン&長時間向き。供給停止リスクを地域で確認。
バイオディーゼル混合:適用可否はエンジン側の許容範囲を要確認。
💡連続稼働時間は24〜72時間シナリオで検討。燃料補給契約と輸送路までセットで備えるのがコツ。
屋外エンクロージャ:防雨・防音・防錆。吸気/排気のショートサーキットに注意。
屋内設置:給気・排気ダクト、発熱の排熱・換気、煙突の離隔を確保。
耐震・止水:アンカー・基礎・免震部材、浸水想定高より上への設置。
振動・騒音:防振ゴム、消音器、壁面の反射対策。近隣説明も大切。🙇
ATS(自動切換):停電検知→自動起動→負荷切替→復電後のクールダウン復帰。
接地・中性線:単一接地点の原則。誤接地は漏電・誤作動の元。
選択協調:ブレーカの時限・遮断値を整え、必要最小限だけ落ちる設計に。
UPS/空調との段階起動:負荷の波を平準化し周波数・電圧安定へ。
多くの施設は数十秒以内の起動を目標にします。
予熱(ジャケットヒータ)・常時充電器・ヘルシーなバッテリが立上げ成功の三種の神器。🔋
月次:自動起動試験(無負荷)、バッテリ電圧、目視(漏れ/緩み/腐食)。
四半期:実負荷 or ロードバンクで負荷試験、排気色・異音確認。
年次:燃料タンク点検(水分・スラッジ)、冷却水・オイル交換、配線増し締め。
記録:運転ログ・警報・保守結果をダッシュボードで見える化。📊
監視項目:燃料残量・油圧・水温・バッテリ・充電器・室温・漏電。
通知ルール:警報の優先度/一次応答者/エスカレーションを明確に。
演習:年1回はブラックスタート訓練で手順を固める。🧪
[ ] 優先負荷リストと将来増設の有無
[ ] モーター・UPSの始動/突入条件
[ ] 連続運転の目標時間と燃料補給計画
[ ] 設置場所(耐震・止水・換気・騒音)
[ ] ATS方式・選択協調・接地方式
[ ] 点検頻度・ロードバンク計画・遠隔監視
非常用発電機は**“選ぶ→置く→つなぐ→回す”**の4工程で決まります。
数字で要件化→段階起動→定期試験。この型で、停電時も“いつもどおり”を守りましょう。⚡🛡️🏢