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皆さんこんにちは!
JAST株式会社、更新担当の中西です。
~“家の隙間はどれくらい?”~
近年、住宅性能の中で注目されているのが 「気密性能」。
断熱だけが家の性能と思われがちですが、実は気密性能は快適性・省エネ・耐久性にとって欠かせない基準です。
今回は、
家屋気密測定のプロとして「なぜ気密測定が重要なのか」「どう測るのか」「C値とは何か」「どんな失敗が起こるか」 を、3000字以上でわかりやすく解説します🌿🏡✨
目次
気密測定とは、
家の「隙間の総量」を測り、気密性能を数値で表す検査です。
隙間の大きさは C値(隙間相当面積) という指標で表します👇
C値 = 家全体の隙間の合計面積(cm²) ÷ 延床面積(m²)
例えれば…
🏡 一般的な家のC値が 1.0 の場合
→ 家全体の隙間が “名刺1枚分” ほどあると言われています。
隙間が小さいほど外気が入らず、
室内の空気が逃げにくくなります。
気密性能が低いと、家はどうなるのか?
隙間から外気が入り、
エアコンで温めても冷やしてもすぐに逃げてしまう。
= 光熱費が高くなる⚡
外気が壁内に入り込むと、壁の中で結露が発生し、
カビ・腐朽の原因に。
柱・断熱材・下地材が湿気で傷むため、耐久性が低下。
リビングは暖かいのに、
廊下・洗面室・トイレが寒い家になる。
24時間換気が計画通りに機能せず、
空気循環が乱れてしまう。
つまり、気密は
「断熱性能」「換気」「耐久」「快適」「省エネ」すべてと直結する超重要ポイント」
なのです。
全国平均は C値=2.0〜5.0 と言われていますが、
最新の高性能住宅ではもっと厳しいラインを目指します👇
🌟 C値 1.0以下 → 高気密住宅の最低ライン
🌟 C値 0.5以下 → 高性能住宅
🌟 C値 0.3以下 → 超高気密住宅(トップクラス)
私たち測定業者が現場で「お、この現場は上手い」と思うラインは👇
👉 0.5以下
👉 安定して0.3台が出る施工会社は技術力が高い
気密測定は以下の流れで行います。
専用の気密測定器を玄関や窓にセットし、家の中の空気を排出します。
すると外気が隙間から室内に入ってきます。
この空気流入量を測ることで、
家の隙間面積=C値を算出します。
換気扇の停止
給気口の密閉
排水トラップの水を入れて密閉
点検口の閉鎖
開口部のチェック
測定条件を整えることが非常に重要です。
機械で室内の空気を引き出し、
一定の圧力差を作りながら隙間量を測定。
測定データに基づき、
C値を算出します。
ここがプロの腕の見せどころ!
コンセント周り
サッシ
配管まわり
天井と壁の取り合い
柱の継ぎ目
換気ダクト周り
床下点検口
玄関ドアのパッキン
など、隙間の“音・風の感触・温度変化”などから位置を特定します。
C値だけでなく、
圧力差
グラフ
測定条件
隙間の場所
改善ポイント
をまとめてお渡しします。
特に天井裏は気密の穴だらけになりがち。
スリット状の隙間が多く、C値を大きく悪化させます。
テープ処理が甘いと強烈な隙間に。
ここだけで0.2〜0.3悪化することも。
水道・ガス・電気配管の部分は“漏気の温床”。
気密は “数ミリの隙間” が全てを狂わせる世界です。
実は測定をすると、
施工会社の技術力が一目でわかります。
隙間が少ない
→ 断熱材の施工も丁寧
→ 現場管理が良い
→ 職人の連携が取れている
C値が悪い
→ 現場の施工精度が甘い
→ 断熱施工も不安
→ 経年で問題が出る可能性
つまり気密測定は、
**家の“健康診断”であり、“施工レベルの証明”**です。
気密測定は、家の快適性・省エネ性・耐久性を左右する重要な検査。
C値が改善されれば、家は見違えるほど快適になる
施工精度の高さが如実に現れる
測定は“家づくりの品質確保”に必須
気密を知れば、家の本質が見えてきます。