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第22回JAST雑学講座

皆さんこんにちは!

JAST株式会社、更新担当の中西です。

 

~「高気密=いい家」は本当?~

 

 

「高気密住宅が良いと言われる理由は?」
「C値ってどう影響するの?」
「換気が悪くなるって本当?」

家づくりをする人なら、必ず一度は疑問に思うポイントです。

今回は、気密測定業のプロ視点で
“高気密住宅の本当の価値”を深掘りし、よくある誤解を解きながら、家づくりに必要な知識を3000字以上で解説” します🏡✨


■ ◆ 高気密=換気が悪い?その誤解を解説🌀

まず結論から👇
気密が悪いほうが換気は悪い。

なぜなら、隙間風で換気経路が乱れるため。
高気密住宅のほうが「計画換気が本来の性能を発揮」できます。


■ ◆ 高気密住宅で得られるメリット🌿✨


● ① 冷暖房効率の劇的アップ

エアコンがすぐ効く

少ないエネルギーで適温を維持

光熱費が下がる


● ② 温度差がなくなる(ヒートショック対策)

脱衣所・トイレ・廊下が寒くない家に。


● ③ 結露しにくい家になる

内部結露が減ることで、家の寿命が延びます。


● ④ アレルギー対策

隙間風が減る
→ 花粉・黄砂・PM2.5の流入を抑えられる


● ⑤ 音漏れが減る

外の音が入りにくく、
家の中の音も外に漏れにくい。


■ ◆ 気密性能は“断熱とセット”で考えるべき🏡🔥

断熱材がどれだけ良くても、
隙間があれば性能は半減します。

断熱は“バリア”、
気密は“フタ”。

どちらが欠けても意味がありません。


■ ◆ C値と実際の暮らしはどれくらい変わる?📊

例として👇


● C値 5.0 の家

  • 冬は寒い

  • 夏は暑い

  • エアコンが効かない

  • 廊下との温度差が大きい


● C値 1.0 の家

  • 一般的な住宅

  • エアコン効率やや改善


● C値 0.5 の家

  • 高性能住宅

  • 家の温度差が小さい

  • 換気がしっかり機能


● C値 0.3 の家

  • 超高性能住宅

  • 快適性が劇的に向上

  • 光熱費が大幅に低下

  • 冬の朝が暖かい


この0.3前後の壁は、
施工会社の技術力が大きく問われるラインです。


■ ◆ 気密の悪い家で起こるトラブルを紹介⚠️


● ① 床が冷たい

床下からの隙間風が原因。


● ② 壁の中が結露してカビ

冬の深夜などに起きやすい。


● ③ エアコンが効かず、光熱費が高騰

隙間から暖気・冷気が逃げてしまう。


● ④ 換気が逆流する

計画換気の経路が崩れ、空気が乱れる。


● ⑤ 玄関ドアがスカスカ

特に古い住宅ではよく見る現象。


■ ◆ 気密測定は「住宅会社の誠実さ」を測る指標でもある🔍

本気で家づくりに向き合う工務店は、
必ず気密測定を行います。

逆に…
「うちは測定しません」
「大丈夫です、気密は取れてますよ」
という業者は危険。

理由👇

  • 測らないと本当の性能はわからない

  • 隙間は“見えない”ので、職人の質に左右される

  • 測定なしで断熱性能の数字を語れない

気密測定は
“真面目に家をつくった証明書”
でもあるのです。


■ ◆ 気密を高めるために必要な施工技術🔨

気密を高くするために重要な場所は👇


✔ サッシ周り

気密テープ・ウレタンの精度が明暗を分ける。


✔ コンセントボックス

ボックス気密カバーが必須。


✔ 配管貫通部

冷媒管・電気配管・給水給湯管は要チェック。


✔ 換気ダクト周り

ダクト周りの処理は特に漏気しやすいポイント。


✔ 屋根断熱・天井裏

盲点が多く、気密が破綻しやすい。


■ ◆ まとめ

気密測定は、
家の快適性・省エネ性・耐久性を左右する非常に重要な工程。

  • 高気密は換気がよくなる

  • C値は住宅性能を示す最重要数値

  • 隙間が減るほど暖かい・涼しい家になる

  • 気密は施工精度がすべて

  • 測定は家づくりの“安心の保証”

気密を知れば、
本当に良い家の基準がわかってきます🏡🌿✨