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第8回シロアリ駆除雑学講座

皆さんこんにちは!
JAST株式会社、更新担当の中西です。

本日は第8回シロアリ対策雑学講座!
~最新防蟻技術の比較と選び方~

最近、防蟻技術は進化が著しく、低臭性薬剤や無薬剤工法など多彩な選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを押さえて、建物やご予算に最適な工法を選びましょう。


1. 低臭性薬剤処理

  • 特徴

    • 従来薬剤に比べて揮発性成分を抑え、施工後の臭気を大幅に軽減

    • 人やペットへの安全性向上

  • メリット

    • 施工直後から居住可能

    • 臭いに敏感な方がいる家庭に最適

  • デメリット

    • 一部製品は従来薬剤よりコストが高め

    • 長期間の効果についてはメーカーごとに差があるため要確認

  • おすすめポイント

    • 臭い対策を最重視する場合に選択


2. ホウ酸系無薬剤工法

  • 特徴

    • 天然素材のホウ酸を主成分とし、薬剤を用いない防蟻法

    • 木材内部にホウ酸を浸透させ、長期間効果を発揮

  • メリット

    • 無臭・無揮発で人体・環境に優しい

    • 再処理不要(ただし水濡れ時は要再処理)

  • デメリット

    • 施工前の木材乾燥が必須で、工期が長くなる

    • ホウ酸が流出しないよう、水濡れ対策が重要

  • おすすめポイント

    • 新築時や木材交換時の下地処理として最適

    • 小さなお子さまやアレルギー体質の方がいる家庭におすすめ

    • リフォームやリノベーション時に合わせて実施

3. ベイト工法(毒餌トラップ)

  • 特徴

    • シロアリの好む餌に毒性成分を混ぜ、コロニーごと駆除

    • 建物外周に設置するため、建物内部への薬剤散布を最小化

  • メリット

    • 薬剤使用量が少なく、環境負荷を低減

    • 定期的な点検で効果をモニタリング可能

  • デメリット

    • 点検・交換が3~6か月ごとに必要

    • コロニーが大きい場合は効果が出るまで時間がかかる

  • おすすめポイント

    • 床下や壁内への薬剤散布に抵抗がある場合に選択

    • 定期管理が可能なマンションや集合住宅向き


4. 物理的防蟻シート・メッシュ工法

  • 特徴

    • ステンレスメッシュや高耐久シートを基礎周りに設置

    • 物理的にシロアリの侵入をブロック

  • メリット

    • 半永久的に効果持続(施工不良や地震でのズレ要点検)

    • 薬剤不使用でメンテナンス頻度が低い

  • デメリット

    • 施工コストが高め

    • 地盤沈下や建物の動きで隙間が生じるリスクあり

  • おすすめポイント

    • 長期的にメンテナンスコストを抑えたい場合

    • 高耐久な防蟻を求める公共施設や大型商業施設に最適


まとめ:最適工法の選び方

工法 コスト感 メンテ頻度 向いているケース
低臭性薬剤処理 中〜高 5年ごと再処理 リフォーム・ペット/小児のいる住宅
ホウ酸系無薬剤工法 基本不要(水濡れ時再処理) 新築・アレルギー対応
ベイト工法 3〜6か月点検 集合住宅・環境配慮重視
物理的シート・メッシュ工法 5年ごと点検 公共施設・長期維持が必要な大型建物

用途や環境、予算に応じて、上記を組み合わせたハイブリッド対策もおすすめです。


次回予告

第4回は「シロアリ被害事例と補修工事の流れ」をお届け!
実際の施工現場写真とともに、被害箇所の補修手順をステップごとに解説します。お楽しみに!


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