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日別アーカイブ: 2025年12月9日

第23回JAST雑学講座

皆さんこんにちは!

JAST株式会社、更新担当の中西です。

 

 

「断熱は大事」と聞いたことがある人は多いと思います。でも、断熱と同じくらい、いや場合によってはそれ以上に“効き目”を左右するのが気密です。どれだけ良い断熱材を入れても、家にすき間が多ければ、暖かい空気も冷たい空気もそこから出入りしてしまう。つまり、家の性能は“すき間”で決まると言っても過言ではありません

その“すき間”を、感覚や勘ではなく、数字とデータで証明するのが「家屋気密測定」です。家屋気密測定業は、住宅の品質を裏付け、施工の丁寧さを可視化し、住む人の暮らしを底上げする――まさに“住まいの健康診断”のような仕事なんです✨


1)家の気密って何?「すき間の総量」を測る仕事

気密とは、簡単に言えば「家のすき間の少なさ」。
ただし、ここで重要なのは“感覚”ではなく“測定”です。

気密測定では、専用の機器(いわゆるブロワードアのような送風機と圧力計測)を使って、室内外に圧力差をつくり、そのときに必要な空気の量からすき間の総量を算出します。
この“すき間”は、窓のまわりだけじゃありません。コンセントボックス、配管貫通部、換気ダクトまわり、天井点検口、床下点検口、梁の取り合い、断熱欠損など、家のあらゆるところに潜んでいます

だからこそ気密測定は、単に数値を出す作業ではなく、
「どこから漏れているのか」
「なぜ漏れているのか」
「どう直せば改善するのか」
まで含めて価値が出る仕事です✨


2)“C値”は現場の丁寧さの証明になる✨

日本の気密性能の指標としてよく使われるのが C値(相当隙間面積) です。ざっくり言うと「延床面積あたり、どれくらいのすき間があるか」を示す指標で、数値が小さいほど気密が高い(すき間が少ない)とされます

そしてここが家屋気密測定業の面白いところ。
C値は、設計図だけでは決まりません。実際の現場で、

  • 気密シートの施工の丁寧さ

  • テープ処理の質

  • 貫通部の処理(配管・配線)

  • 窓の取り付け精度

  • 断熱材の収まり

  • 施工者の意識と段取り

こうした“現場の手仕事”がそのまま数字に出ます✨
つまり気密測定は、施工品質の鏡。
「良い家をつくりたい」と本気で考える工務店や設計者ほど、気密測定を大切にします


3)気密が高いと何がうれしい?暮らしが変わる5つの効果❄️

気密はマニアックな話に見えますが、住む人にとっては“体感”がはっきり出ます。代表的な効果は次の通りです

① 冬あたたかく、夏すずしい(冷暖房が効く)
すき間が少ないほど、せっかく暖めた空気・冷やした空気が逃げません。エアコンの効きが良くなり、部屋ごとの温度差も小さくなります✨

② 光熱費が下がる(省エネ)
無駄に外気を出し入れしないので、冷暖房の負荷が減ります。断熱と気密がセットで効くと、省エネの効果はぐっと上がります✨

③ 結露・カビのリスクを減らす
すき間風があると、壁体内や窓まわりで温度差が生まれやすく、結露につながります。気密が整うと、意図しない湿気の移動が減り、カビリスクの抑制にもつながります

④ 換気が“設計通り”に働く️
換気は「入って、出る」流れが大事。でもすき間が多いと、換気の空気が想定外のルートで出入りしてしまい、計画換気が崩れます。気密は換気の土台です✨

⑤ 防音性・快適性が上がる
すき間が少ない家は、外の音が入りにくく、室内の音漏れも抑えやすい。体感として“落ち着く家”になりやすいです

これらの価値を、測定によって「感覚」ではなく「根拠」で届けられる。これが家屋気密測定業の大きな魅力です✨


4)気密測定は“住宅トラブル予防”にもなる️

家は高い買い物です。だからこそ「後悔したくない」という気持ちは強い。
しかし現実には、「思ったより寒い」「エアコンが効かない」「床が冷える」「結露が出る」「換気のにおいが気になる」など、住んでからの不満も起こりえます

その原因が、断熱だけではなく気密不足にあるケースも少なくありません。
気密測定は、完成後に問題が表面化する前に、施工段階で課題を発見し、改善するチャンスを作ります✨

つまり家屋気密測定業は、
“家の性能を証明する”だけでなく、
“家の不満やトラブルを未然に防ぐ”
価値を持つ仕事です️


5)測定者は“現場と設計の橋渡し役”になれる

気密測定をすると、良い結果が出るときもあれば、思ったより数値が伸びないときもあります。
そこで重要になるのが、測定者の役割です。

  • 数字だけ伝えて終わりではなく

  • 漏気箇所を推定し

  • 改善の優先順位を整理し

  • 施工者が直しやすい形で共有する

これができると、現場は強くなります✨
気密測定者は“検査員”であると同時に、“品質改善のパートナー”になれるんです。

「この貫通部、次からこう処理すると安定します」
「この取り合い、テープの貼り順を変えると施工が楽です」
こうしたフィードバックが積み重なると、工務店の施工品質そのものが上がっていきます✨
ここに、長期的なやりがいがあります


まとめ|家屋気密測定業は“住まいの性能を守るインフラ”

家のすき間は見えません。けれど、暮らしの快適さや光熱費、結露、換気の質など、日常に大きく影響します。
家屋気密測定業は、その見えない部分を可視化し、根拠ある安心を届ける仕事。
住む人の幸福にも、つくり手の誇りにもつながる、社会性の高い技術職です✨